
この記事で書いていること
- connpass のイベントサムネを、画像生成AIではなくHTML + Chrome ヘッドレスで作るやり方
- サムネに JSON の台帳を持たせて「レベルが上がっていく」ようにした話
- 開催後のふりかえり画像・告知文面・1週間分のイベント複製まで含めた、勉強会の運営をAIで回した記録
- connpass のイベント複製を Claude Cowork にやってもらった話
はじめに
私はいま、朝5:30からオンラインの黙々勉強会を主催しています。connpass でイベントを立てて、みんなでオンラインに集まって、各自ひたすら自分の作業をするだけの会です。(最初は勉強会として始まりました。今は黙々会になっています。)
connpass のイベントを複製したり、内容によってサムネイルをいじったりするのですが、めんどくさいので全部 Claude に頼んでみました。
具体的にはこの辺をやってもらっています。
- サムネ画像を作る
- イベントの説明文を書く
- connpass のイベントを複製して、日付を直して、また公開する
- 終わったあとに「今日はこういう会でした」を出す
1回だけならどうということはないのですが、毎週やるとなると話が別です。
微妙にテーマによって変えていったり、統一感を出したりしたい気持ちがあるので、なんかいい感じにしたい。
結論から言うと、「AIに絵を描いてもらう」のをやめて、「AIに道具を作ってもらって、自分で回す」に変えたら、準備がだいぶ軽くなりました。
1. サムネを画像生成AIで作るのをやめた
まず、いまのサムネがこれです。ドット絵風のRPG画面みたいなやつを作っています。
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Claude Code には勉強会のサムネで、今後レベルが上がったり微妙に文章変えたりする可能性があると伝えました。
Claude Code は賢いので HTML で作ってくれました。
やっていることは拍子抜けするほど単純らしいです。
- サムネのレイアウトを HTML + CSS で1枚作る(1200×630px)
- それを Chrome のヘッドレスモードでスクリーンショットする
- PNG が出てくる
2. おもしろいのは「微妙な修正ができる」こと
HTMLにして一番よかったのは、実は画質でも手軽さでもなく、"ちょっとだけ変えたい" が通ることでした。
この会、始めてから何度か仕様が変わっています。そのたびにサムネはこう変わってきました。
① 最初:朝6時開催
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日がしっかり昇っています。太陽が地平線から顔を出していて、空も草原も明るい緑。LV.1・HP 30/30 のスタート地点です。
② 開催を30分前倒しして、5:30に
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空の色を変えました。 5:30ってまだ夜明け前なんですよね。空は紺から紫で、地平線のところだけ焼けている。太陽もまだ半分も出ていない。草原も暗いトーンに落としています。「シーズン2、開幕。」でLV.5。

夏の5:30 はもっと明るいので季節によって変えていこうかと思ったのですが、変数が増えると手間が倍増するのでやめました。
③ 会場を Teams から Discord に引っ越した
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タイトルの下に Discord のプレートと「会場が変わりました」の札が増えました。 シーズン3、LV.15。
HTML めっちゃ楽で良い。
3. サムネが「台帳」を持って、レベルが上がっていく
これも一つこだわりたかったところです。
さっきの3枚、レベルが LV.1 → LV.5 → LV.15 と上がっていたのにお気づきでしょうか。HPバーも 30 → 50 → 300 に増えています。
これ、飾りではありません。
裏側に level_ledger.json という台帳ファイルがあって、開催のたびに1行積んでいます。
開催が終わったら、Claude に「今日はこういう内容だった」と伝えて、その日のEXPを判定してもらって台帳に1行足す。あとはコマンドを叩けば、レベルが上がったサムネが出てきます。
第4回はゲストを呼んだ座談会だったので、+20 EXP の特別加算で2段レベルアップさせました。こういう「盛る」も、数字がファイルにあるからできることです。

正直厳密にレベルアップを反映できてはいません。サムネを新しくするタイミングで、Claude に(なんとなく)「5LV 上がったと思うから、レベル上げて体力は 300 ぐらいにしといて」って頼んでます。レベルアップは自己申告制です。勝手に徴収される税金じゃなくて、控除系と同じですね。
4. 終わったあとの「ふりかえり画像」も同じ機械で出す
同じ仕組みは、開催後にも使えました。
X に投稿する用のふりかえりワンペーパーです。当日話したことを5行くらいにまとめて、レベルアップの演出を乗せた1枚。

作りはサムネとまったく同じで、テンプレHTMLに JSON を流し込んで Chrome で撮るだけです。違うのは、背景に当日のイベントサムネをそのまま敷いているところくらい(base64 で埋め込んでいます)。
./build_recap.sh recaps/vol3.json
これで out/recap_vol3.png が出ます。
なんかいい感じです。
5. 告知文もファイルで持っておく
サムネの話ばかりしましたが、文面も全部ファイルにしています。
- イベントの説明文
- 「参加者への情報」(Discordの入り方の案内)
- connpass グループの説明文
これをテキストファイルとして持っておくと、次回は前回の文面を渡して「ここだけ直して」ができます。
そしてこれは実際に効きました。さっきの Discord 移行のとき、告知文の全書き換えが発生したんです。「会場が変わりました」「Discordはゲーム用の印象があるかもしれませんが、勉強会でもよく使われています」「アプリを入れなくてもブラウザで参加できます」「アカウント作成は1分ほどで終わります」——このへんの、初参加の人が不安になるポイントを1つずつつぶす文章を、Claude と一緒に書き直しました。
毎回ゼロから書いていたら、こんな細かい配慮までは絶対に手が回っていません。文面が資産として残っていると、少しずつ良くしていけるのがいいところです。
6. 1週間分のイベント複製を、AIにブラウザごと任せる
最後、これが地味にめんどくさい作業です。
connpass のイベント複製。
前回のイベントをコピーして、日付を直して、タイトルの「(コピー)」を消して、公開する。1件2〜3分ですが、うちは平日ほぼ毎朝やっているので、毎週5件です。画面をポチポチする15分は、体感で1時間あります。
ここは Claude の Cowork(ブラウザを操作してもらう機能)に任せました。しかも毎週やる作業なので、手順そのものをスキルとして登録してあります(connpass-event-duplicator)。日曜日に「今週ぶんお願い」と言うだけです。

結果がこれです。56アクションブラウザを操作して、9/8(火)〜9/12(土)の5件を、公開まで完了。イベントIDまで報告してくれます。
地味に効いているのが、報告の後半です。
タイトルは全件「(仮称)黙々勉強会」に直してあります(コピー直後に付く「(コピー)」は除去済み)。定員20人・無料・Discordリンク・説明文・ハッシュタグは元イベントのまま引き継がれています。 なお、X(Twitter)への投稿チェックは触っていないのでオフのままです。
「触っていないもの」まで報告してくれるのがありがたいところで、この手の作業で怖いのは「勝手に何かオンにされてないか」なんですよね。ここが書いてあると、確認する場所が減ります。
そして実際の connpass 側がこれです。

「開催前」が6件、日付違いで整列している。この画面を自分の手で作るのは結構めんどくさい。
AI の Cowork を持つことって良いですね。
まとめ:AIに絵を描かせるより、道具を作らせる
やったことを並べるとこうなります。
| 準備 | 前 | 後 |
|---|---|---|
| サムネ | 画像生成AIでガチャを回す | HTML の設定を1箇所書き換えてコマンド1回 |
| サムネの微修正 | 作り直し(別の絵になる) | テーマを1語変えるだけで空が5:30になる |
| レベル・実績 | (そもそも無い) | level_ledger.json に1行積む=続けた分だけ育つ(自己申告) |
| ふりかえり画像 | 作らない(力尽きる) | JSONに5行書いて ./build_recap.sh |
| 告知文 | 毎回ゼロから書く | ファイルで持って「ここだけ直して」 |
| イベント複製(週5件) | 手でポチポチ15分 | スキル化して Cowork に投げる(56アクション) |
こうして書き出してみると、私がAIに頼んだのは「作品」ではなく、ほとんど「道具」だったことに気づきます。
画像生成AIに「いい感じのサムネ作って」とお願いするのは、毎回AIに作品を発注している状態です。出てくるものは毎回ちょっと違うし、文字は崩れるし、前回の続きにはならない。そして「空だけ変えて」が効かない。
一方で「サムネを作るHTMLを書いて」とお願いすると、手元に道具が残ります。 次回からはAIを呼ばなくても、自分でコマンドを叩けば同じものが出てくる。しかも中身を読めるので、直せるし、育てられる。イベント複製も同じで、1回やってもらって終わりにせずスキルとして残したので、来週も再来週も同じ品質で回ります。
問題とはありたい姿があるからこそ見つけられるそうです。
Be Lazy (怠惰であれ)の心がけを持って、本当に大事なことに集中するために、これからも AI をうまく活用していきたいです。

主催者の代わりに AI エージェントを登場させてみてもいいかも笑


