
前回、デジタル庁から警視庁、そして予約サイトへと辿って、マイナ免許証への切り替えを申し込むところまで書きました。今回はその続きで、実際に運転免許センターへ行って受け取ってくるまでのログです。
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この記事を読んでわかること
- 予約したあと、運転免許センターで実際にどんな流れで手続きが進むのか(所要96分)
- 窓口でつまずいたポイント3つ(スマホの文字が小さい・建物内で圏外・番号札の外の割り込み)
- マイナ免許証1本にした人が、あとから2枚持ちに戻すことがあるらしい理由
この記事はあくまでも個人の備忘録です。実際の情報とは異なっている場合がありますし、私が見た時点から情報が更新されている可能性もあります。手続きをされる際は、必ずご自身の目で公式サイトなどを確認するようにしてください。
運転免許センターへ移動する
当日はバスに乗って向かいました。
窓の外を眺めていると、マンションの排気口が目に入ります。1部屋につき、排気口が2つ。よく見ると、部屋によって片方の排気口の周りだけが真っ黒になっています。
これはもしかして、真っ黒なほうがキッチンのレンジフードの排気口で、その汚れは自炊をしている証拠なのではないか。だとすると、外から見ただけで「この部屋の人は自炊をしている / していない」がある程度わかってしまうことになります。

日常を観察して、そこから考察するのが好きです。手続きの日でも、この癖は止まりません。
こういう「目に入っただけのものから勝手に考える」話は、以前アリの巣穴でも1本書いています。
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すべてがシステマティックな誘導である
到着して、受付らしき方に予約完了メールを見せます。「保有状況の変更ですね」と言われ、そこからは床に引かれた○色の線をなぞって進んでいくスタイル。案内はよくできていて、迷いようがありません。
ただ、その手前で毎回考えてしまうことがあります。この人は話しかけて要件を伝えるべき人なのか、それとも黙って並ぶべき列なのかを、こちらが察しなければいけない。しかも自分の要件をどう伝えればいいのかも、初めてなのでよくわかっていない。
とりあえずメールの画面を見せたのですが、どうやら文字が小さくて読みづらそうでした。iPhone の設定で文字を一段階大きくしてから見せてみても、やっぱり小さいらしい。

年配の受付の方にスマホの画面を見せるのは、あまり良い方法ではないみたいです。iPad で見せればいいのか、紙で持っていくのが正解なのか。このあたりのベストプラクティスをぜひ知りたい。
何はともあれ、無事に次のステップに進むことができました。
通信状況という大きな障壁
番号で呼ばれて窓口へ。書類を書いたり確認したりと手続きを進めていって、最後に「メールに届いている予約の内容を見せてください」というフェーズになりました。
ここで、なぜかスマホが圏外になります。ahamo を使っていて、普段そんなに困ることはないのですが、この建物の中ではどうしても電波が届かない。
「一度外に出て、通信が復活した状態でメールの画面を出してから戻ってきてください」と言われて、外に出ました。今度はスクリーンショットを撮ってから、元の窓口へ戻ります。
問題はここからでした。「戻るときは番号札を取らなくていい」と言われていたのですが、窓口では次から次へと番号が呼ばれ続けている。この列に、どうやって割り込めばいいのか、まったくわからない。
前の人が終わる瞬間を狙って入ろうとするものの、窓口の周りにはその辺で何かしている人が何人もいて、なかなか隙間がない。それでもどうにかカットインすることに成功しましたが、その瞬間にはもう次の番号が呼ばれていました。そして自分の手続きが終わった瞬間、待ってましたと言わんばかりに次の人がやってくる。

ああいう場面で、自分はどう立ち回るのが正解だったんでしょうか。そしてどんな建物の中でも通信が途切れないキャリアとは、いったいどこなのでしょうか。
なんかわからんけどカツカレーを食べる
なんやかんやで一旦の処理が終わり、「では30分後に2階へ来てください」と言われました。
30分をどう潰すか。ちょうど昼どきだったのでぶらぶらしてみると、食堂がありました。
頼んだのはカツカレー。スプーンでは全然切れないカツで、しかも写真では丸い皿だったのに、出てきたのは細長い皿。写真と全然違うじゃないか、と思いつつ食べます。
そして、どんな状況でも、どんな人が作っても、カツカレーというものはおいしいということを改めて実感しました。
食堂で見ていて、もうひとつ気になったこと。近くの人が、袋に入れた傘を机の上に置いていました。ちょっと気になったのですが、袋の外側はきれいなままのはずだから、まあいいのか、とも思う。机に置いていいもの・いけないものの線引きも、人それぞれなんだなと。
ちなみに、隣に激辛ラーメンがあってとても食べたかったのですが、カロリーコントロール中なので今回は見送りました。
立ち入り禁止の紐を壊す子供と、放置する父
指定された時間に、指定された部屋へ。入ろうとしたその直前で、親子連れにカットインされました。お父さんは私の1つ前の時間帯の予約者だったようです。
順番を抜かされたこと自体は、別に構いません。気になったのは、その子供が近くにあった立ち入り禁止のロープ(ビヨーンと伸びてパチッとはめるやつ)を外してしまい、戻し方がわからないまま、そのまま放置していなくなってしまったこと。
床に転がったロープと、抜かされた私。自分の番が来る前に直そうかと思ったのですが、ちょうど受付の方に話しかけられてしまい、それも叶わず。
待っている間、その親子の会話が耳に入ってきます。いい給料を得るために義務教育に行かなければいけないのだ、と熱弁するお父さん。違和感はありました。でも口に出すこともなく、ただ自分の番が来るのを待ちます。

こういう経験ができるのも、公共機関での手続きならでは。素晴らしいですね。自分がアドラーの横の関係を意識しようとするならば、子供に対してどのように接すればいいのか。わからないですね。
無事にマイナ免許証をゲット
そんな大きなうねりを経て、無事にマイナ免許証を受け取ることができました。持ち歩くのはマイナンバーカード1枚。運転免許証は返納したので、財布の中身が1枚減りました。
手続き開始から終了までにかかった時間は96分。体感は120分です。
システムとしての導線はよくできているし、案内も丁寧でした。それでも、ああいう場所では、みんなが「早く終わらせたい」という気持ちを最優先にして動きます。番号札の外側での割り込み、圏外、読めない画面。そのひとつひとつでストレスが積み上がっていく。正直、ユーザー体験としては良かったとは言いづらいところでした。
裏を返せば、誰にとってもストレスのない手続きを設計するというのは、ものすごく大変なことなんだな、と改めて思います。仕組みがどれだけデジタルになっても、最後の数メートルは生身の運用で決まる。このあたりの話は、業務改善についても同じことを考えていました。
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帰りもバスに乗るつもりだったのですが、駅まで30分ほどで着くとわかったので、歩いて帰ることにしました。
ゲリラ豪雨のあとで、晴天でもない曇り空。日も照っていなくて、比較的歩きやすいコンディションでした。途中、自分が乗るはずだったバスに追い越されましたが、それはそれ。

30分歩くのは、思っていたよりずっと気持ちよかったです。1時間以内なら歩くという選択肢を持っていることに幸せを感じます。
手続きそのものは大変でしたが、無事に切り替えができてよかったな、と思っています。予定になかった30分の徒歩が、その日でいちばん良い時間だったかもしれません。何の役にも立たない時間ほど効く、という話は前にも書きました。
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おわりに
ひとつ気になっているのは、マイナ免許証1本にすると不都合が出る場面があるらしいこと。海外でマイナ免許証が使えない国があったり、運転免許証のコピーを求められる場面で困ったりして、あとから2枚持ちに戻す人もいると聞きます。
自分もいずれそうなるかもしれません。とりあえずは、このまま1枚でいってみようと思います。
