Mermaid記法に感動した市民開発者の末路|自分で書けるようになったから、書かなくてよくなった話
この記事を読んでわかること
- Mermaid記法を覚えた市民開発者が、その後どうなったか
- 「自分で書けること」と「自分で書くこと」は別だという話
- AIと市民開発者の新しい関係
はじめに
以前、こんな記事を書きました。
あの記事で私は、Mermaid記法の良さを3つ挙げました。
- 考えることに集中できる
- 生成AIと相性が良い
- 設計=説明資料になる
どれも本当のことです。今でもそう思っています。
ただ、私はもう、Mermaid記法を自分では書いていません。てか書きたくない! (え?)
ということで、今回は「Mermaid記法に感動した市民開発者のその後」をお伝えします。
結論:Mermaid記法を知る前 → 知った直後 → 今

末路①:考えることに集中したい。だからもう自分では書きたくない。
前回の記事で、こう書きました。
「GUIは便利だがレイアウトを整えるというタスクが1つ増えます。テキストだと考えるというシンプルなことだけに集中できます」
これは今でも思います。でも、考えることに集中したい気持ちが進化しました。そもそも自分一人で考えることが減りました。そう、AIと壁打ちして考えることが多いです。音声入力で大量の情報をインプットすれば、思い通りに動いてくれることが最近わかってきました。じゃあ、AIが自分の思い描く完成形を書いてくれるように頼めばええじゃん。
今の私はこうしています。
- AIに「こういうフローがあるんだけど、Mermaid記法で書いて」と伝える(音声入力)
- 間違っていたら「直して」と修正を指示する(多分これも音声入力)
考えることだけに集中する、作業はAIにやってもらえばいいじゃん。
末路②:生成AIと相性が良い。だから全部AIに書いてもらえばいい。
前回はこう書きました。
「Mermaid記法で下書きをして生成AIに投入をする。テキストで返信が返ってくる。そのまま手元で編集を継続できる」
当時はMermaid記法の下書きを自分で書いて、AIに渡すという使い方でした。
今はもう逆です。
AIに設計の相談をして、AIにMermaid記法を書いてもらう。自分で書いた経験があるから、出力の品質は判断できる。ちょっと手直しすればいいじゃん。
あるいは、手書きでフローチャートっぽいものをノートに書いて、それを写真に撮ってAIに「これをMermaid記法にして」と頼む。手書きのラフをテキストに変換してくれる。これもMermaid記法の構造を理解しているから、だいたいOKです。
ちなみにPower Appsでやろうとするとこうなります
ペン入力コントロールで手書き→その画像をAI Builder に投入して、Mermaid記法にしてもらう→Power AppsのPCFコントロールでプレビューする

関連記事:Power AppsでMermaid記法をプレビューする方法
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末路③:設計=説明資料になる。だからAIと壁打ちして設計すれば、AIに書かせればいい。
前回はこう書きました。
「設計段階からMermaid記法で作成しておけば、後から誰かにアプリやフローの仕組みを説明するときの簡単な資料とすることもできます」
これも今でも正しい。でも運用が変わりました。
今はAIとデータ設計を壁打ちします。「こういうアプリで、こんなデータ設計をしたいんだけど、どうすればいい?」と聞く。AIが提案してくれる。「じゃあそれをMermaid記法のER図にしといて」と言えば、だいたい完成。
自分でER図の記法を覚えて書いていた時期があるから、AIが出してきた図を見て「一対多がちゃんとあっている」とすぐ気づける。
エンティティ図なんて書くのめんどくさい。でも読めるし、直せる。それでええじゃん。
じゃあ「自分で書いた経験」は無駄だったのか
ここまで読むと「じゃあ最初からAIに任せればよくない?」と思うかもしれません。
私は自分で学んで良かったと思っています。自分で学び書いた経験があるからこそ、
- AIの出力が正しいかどうか判断できる
- 間違っていたとき、どう直すか指示できる
- 「こういう図が欲しい」と的確にオーダーできる
Mermaid記法を知らずにAIに「フローチャート書いて」と言っても、出てきたものが良いのか悪いのか分からない。修正の指示も的確にできない。
自分で書けるようになったから、書かなくてよくなった。
この順番が大事なんだと思います。(思いたい)
まとめ
Mermaid記法を知って変わったこと、の続編として「変わりすぎてもう自分で書いていない」という正直な話をしました。
| 前回の結論 | 今回の末路 |
|---|---|
| 考えることに集中できる | 考えることに集中したい。だから記法すらAIに書かせる |
| 生成AIと相性が良い | 相性が良い。だから全部AIに任せればいい |
| 設計=説明資料になる | AIと壁打ちで設計して、図もAIに書かせればいい |
結局、Mermaid記法を知ったことで一番変わったのは、Mermaid記法を自分で書かなくなったことでした。
面倒くさいことをどうにかするために、一度面倒くさいことをする。そして、その面倒くさいことをしなくて良いようにするためには、徹底的に面倒臭いことをやる。そんな解決策も、ありなんじゃないかと思います。
(あと、「デキる感」を演出したいときは、画面を共有しながら、すらすらとマーメイド技法でフローチャートを書いてやりましょう。うまく描写されなくても焦ってはいけません。もう一つの画面でAIに修正をしてもらいましょう。これであなたも「デキるやつ」です。これが一番大事かも。)
